CWBミャンマー サラ
花を好きな方は多いでしょう。多くの花々には、綺麗な色や芳しい香り、さまざまな形があり、自然の美を形作っています。でも私が好きなパパイヤの花は瑞々しい色も、強い香りもありません。パパイヤには雌の花と雄の花がありますが、私が好きなのは雄の花です。
私がパパイヤの花を好きになったのは、両親の農園を初めて訪れた時です。農園にはカボチャや胡麻、胡椒や茄子、バナナにパパイヤとさまざまな植物が植えられていました。ある日母がパパイヤの花でサラダを作ってくれました。苦い味がすると聞いていたので、食べるのをためらっていたら、母が体にいいからと勧めてくれたので思い切って食べてみました。少し苦い味がしましたが、とても美味しいものでした。
農園から戻るたびに、叔母と祖母にパパイヤの花を持っていきました。この花はとても特別なものでした。歳をとった人も大人の人もこの花が好物でしたが、それは美味しいからというだけでなく、伝統的に薬でもあったからです。花を乾燥させてお茶にして飲む場合もありました。私の住んでいる村ではお茶にするほどたくさんは取れませんでしたが、風邪を引いた時には乾燥させた花にお湯を注いで飲んでいました。
パパイヤの花のサラダはあの頃の良い時代の思い出になっています。今の状況の中で私の血縁者たちは海外で暮らしています。パパイヤの花は私にかつての幸せは家族一緒の日々を思い出させてくれます。もう一度この花を一緒に食べたいと願っています。
パパイヤの花は私にとって愛と思い出と希望の象徴です。パパイヤの花は単に便利なものというよりも、互いへの思いやりと愛情、良い人生や幸福を思い出させてくれるものなのです。パパイヤの花は私たちの暮らしにとってとてもたくさんの意味を持っています。単に健康に良いとか、美味しいとかではなくて、感情を呼び起こすものです。健康でそして幸せであることはとても重要なことだと思っています。