カンボジアのプラント&ガーデンフェアに向けて準備をする中で、ホワイエの商品の変遷を思い返してみた。
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私がホワイエにいた当時、一番主軸になっていた商品はクリスマスリースで、競合他社もだいぶ参入してきて、もうシェアがわずかになってきた頃だった。”ほかにはない商品を”ということで、次にどんな商品を展開していったらいいんだろうか?と商品企画担当者が試行錯誤していた。
それから、10年ほど経ち、今はポリカとガラス花器が主軸商品として息を吹き返している。ポリカは、『この商品、ここがこうなっていたらいいのに』『こんなサービスがあったらなあ…』というお花屋さんの悩みを解決してくれる商品だ。ポリカーボネート製の花瓶は、割れないので、怪我の心配も何度も買い替える必要もなく、花と水を入れた重たい花器を扱う花屋さんの業務改善に繋がっている。見た目はガラスのような透明度、輝きがあり、バクテリアの繁殖率がガラスに比べて低いので、お花が長持ちするのも嬉しいポイントだ。
一方、ガラス花器はというと、お客様の痒いところに手が届くような商品というよりは、どういう社会を願っているかというホワイエの想いを込めたそうだ。
窮屈で、何か自分の意見も気軽に言えないような、鬱屈した社会に何か風を通したい、そういう風通しのよい社会を暮らしで感じてもらえたらと”ガラス”という素材を使った商品開発に取り組み、花そのものを見せる、その美しさや生きるエネルギーを感じ、気持ちが爽やかにスッと明るくなってもらうのはどうだろうか?と。そして、ガラスの花びんだけではなく、鉢カバーとして使えるようにガラスの底に穴を空けたガラス製の穴あき鉢も開発したそうだ。花びんの色づきも透明な部分を作り、茎や土、根っこが見え、植物のみずみずしさ、清涼感、開放感が味わえる。
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顧客に寄り添うだけでなく、どんな社会を作りたいか?という思いを込めた商品作りは、まさに”ほかにはない商品”と言えるのではないだろうか?
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ぜひ、興味のあるかたはホワイエまでhttps://www.foyer-shop.com/