フィリピン、ミンダナオ島にあるシャピイ(Salay Handmade Products)の代表者であるニールさんが、お父さんから受け継いだマタンパの山に松の木を植林して、再生し続けています。なぜマタンパなのか。もちろんお父さんから受け継いだということもあるのですが、シャピイとマタンパ自体も深い関係があるのです。
というのもマタンパでは花き栽培が盛んなのです。
かつて山岳ゲリラとの戦闘場所であったこともあり、マタンパは丸裸の山になっていました。そこに残った人々が新しい仕事として取り組んでいたのが花き栽培でした。シャピイもこの農家さんから花を買って押し花の材料にしていたり、マタンパの人がシャピイに働きに来ていたそうです。
ニールさんは将来的にマタンパにシャピイ自体を移転する事も考えているそうです。
私が行ったときは、色鮮やかな赤いドラセナ、風船葛、紫陽花(びっくりするほど鮮やかな色。赤道直下に近い場所で紫陽花を見るのは不思議な感じでした)が揃っていました。 そして、帰りがけ、驚いたことに秋海棠を発見!!!こちらは頑張って栽培されているというよりも、零れ種が生えているという風情でした。とはいえ、真夏の鮮やかな青空の下で見る秋海棠の花はなんだかとても意外で、ビーチサンダルやハワイアンシャツの原型が日本の草履と浴衣にあると知った時のような気分〜確かにそういわれるとそうなんだけど、今や昔の面影はないよね…という複雑な気分でした。