タジンの花、薔薇の花

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ヤンゴンメンバーのチョウチョウさんが、薔薇の花を熱心に紹介してくれました。おばあさんが薔薇を育てていて、自分も好きになったと書いてくれているのですが、薔薇の歴史や花言葉が散りばめられているだけ。どうして??と思っていたら、どうやらチョウチョウさんにとって、薔薇の花は西洋の象徴。なので西洋文化では優雅さの象徴だとか、愛を表すと紹介していたわけです。これに対してタジンの花は彼にとってアジアというよりも、彼の属しているラカインを代表する花。そして以前はミャンマー王室の花だったこともあり、ミャンマーの国の花ともいわれています。

この二つを並べてチョウチョウさんは「薔薇は優美と愛を、タジンは純粋無垢を表している。どちらも僕にとっては大切な花」と書いています。
イギリス帝国の支配地として、イギリスの国花である薔薇はきっと国策として多く植えられたことでしょう。そしてキュー植物園に代表されるように、帝国主義は各地の植物資源を貪欲にハントしました。チョウチョウさんも「オーキッドハント」が熱意をもって行われた危険な冒険だったと書いています。タジンの花もこうしたオーキッドハントによって「珍奇な花」として注目されたのかもしれません。でもチョウチョウさんにとっては、何よりも身近な「自分たちの花」なのかもしれませんね。
西洋の花と自分たちの花。どちらも好きだといえる強さを見習いたいものです。