享保飢饉と芋

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 独り住まいの僕にとって芋は主食だ。電子レンジでチンするだけでは硬いところが残るので粥に入れて食べる。まさに芋粥だ。

 芋の原産地は南米で中国にわたり、琉球を通って薩摩に渡ったとされている。薩摩芋だ。虫や気候の変動に強く、施肥も要らない。僕もやったことがあるマルチシートで畝を囲い、穴をあけ、苗を植えていく。春に植え、秋に収穫ということで手間もかからない。

 芋の優れているところは実ではないので皮が薄い。DNAを継承する実は美味しいが、皮を剝くのに手間がかかる。硬い殻、中にある薄い皮、それから種の入った実となる。カシューナッツなどはこれが大変な作業になる。芋は根っこだから皮は薄い。よく洗えば皮ごと食べられる。捨てる部分がほとんどない。こちらで買うと1個(100グラム)20セント(30円)から買える。日本から輸入する紅あずまは1$で5倍ほどする。

 日本で芋を広めたのは有名な青木昆陽だ。享保の飢饉(300年ほど前)でコミュニティを飢餓から救う。1500個の種イモが保存が悪く、3分の1になりつつもネバーギブアップでやり遂げる。蘭学にも好奇心は向かい、辞書なども作る。ここだよなぁ!!先端を目指す若者起業家に期待するのは「人々を救う志」「挫けない」「向学心」が時代を切り開く。CWBはアジアにも芋を広げたい。日本でもどうか?コミュニティに芋、芋は地球を救う。