手織りのところに案内しますと連れて行かれたのは、インド・バンガロール空港近くのチャナキャ大学から車で1時間ほど、大きな道路沿いではあるけれど農村地区の村。村に入っていくとどこからともなく機織りの音は聞こえてくる。ここが工場(こうば)と案内された先には、棚に並べられたたくさんの繭。 繭は茹でられて糸口から絹糸が見る間に巻き取られていく。 巻き取りこそ機械化されているが、糸口を見つけて糸を繰り出すまでは人の作業だ。 巻き取られた糸を乾燥させるために、カセの下には熾火が置かれている。当日のバンガロールは涼しくて、工場も開けっぱなしだったので、蒸し暑くはなかったけれど、雨季にやるとしたら大変な労働だろうなと想像する。 糸口から糸を引き出す時にどうしても出てしまう余分な糸の塊はタイヤを製造するのに、繭の中の蛹は飼料にとお蚕さんは無駄になるところがない。 糸くりの隣は、カセから糸巻きを作る場所。こ こは機械だけれど、人がついて糸のキレがないかどうかを点検しているらしい。横には昔使っていた手動の機械がまだ置いてある。 カセに巻いて、糸巻きに巻いて、その度に糸にテンションが加わる。 そのテンションが糸の張りを作り、強い糸にするそうだ。
その横にあった「手織り機」についてはこの次に。

かご一杯の繭

茹でた繭から絹糸を巻き取る

カセの下には熾火

糸のキレがないか点検