ネパールは長い間日本向けの商品を開発し、製造、輸出してきました。しかしコロナとともに、日本だけでなく諸外国からの観光客がいなくなり、国内市場に目を向けなくてはならない状況になりました。しかも、コロナ禍ですから、お互い感染に注意しながらの綱渡りです。
今回作られているのは、余ったウールを生かした商品です。それだけにウールそのものの品質も様々で、価格を設定するのには相当考える必要がありました。そして初めての国内市場への挑戦。まずはカトマンズのネパールCWB周囲の人たちへの売り込みからです。
今回の試みがうまくいけば、ネパールCWBの新たな時代が幕を開けることになるでしょう。
国内向け商品サンプル製造開始
世界中で感染症が広がってから本当に長い月日が経ちました。最近私たちフェルトグループとニット女性グループは、ついに車で移動し、作業場に行くことができるようになってきました。状況が悪化しているので、今はまだ危険ですが、慎重に予防対策をしながら活動をしています。
この1週間、私たちは、国内市場向けに作られた新しいサンプルを見るために、作業場と生産者を訪ねました。色の組み合わせでウールの切れ端から、多くの製品を作ることができるとは想像できませんでした。私たちは、古い材料の余ったウールを再利用し、費用を下げるために、最近とても減少したまとまった材料は買わないよう注力しました。
このウールは、ほぼ寄付されたもので、市場から買ったウールの切れ端もあります。最初のひと山ができたので、買い手を探しています。試し販売準備が来週始まります。これらの製品は、高品質なウールもあれば、並みの品質のウールもあるので、価格設定をよく考えなければなりませんでした。私たちは、メンターと共に、次の製品や値段のつけ方について共有し、その後の、賛同者や友人、家族のいるネパールの市場に参入する方法(まず初めにカトマンズ)などを模索しています。
作ったものが全て売れて、喜んでもらい、ファンを作り続けていくことができればいいなと思います。市場での試し販売期間は、公正に男性や女性などの嗜好を学ぶことができます。今週時点の結果で、サンプルはそれぞれ作られ、サイズに限りがあると結論付けました。そのため、それらはすぐに売ってしまうことを考え、もし同じものを要望された場合は、ネパールの市場で手に入るウールを使うことができるので、色の幅や最少量を提案して、購入・注文してもらいます。