インドネシア:アンクリンガン

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仕事で疲れたり、退屈だったり、ストレスを感じたり、はたまた友達とただ楽しい時間を過ごしたいとき、若い人は、いつも「アンクリンガン」と呼ばれるところに行きます。アンクリンガンは、道端のカフェで、夜中に閉店した店の前で開かれます(ポップアップカフェのようなものです)。アンクリンガンは、とても騒がしい場所ですが、皆ここに行くのが好きです。アンクリンガンは、麺やごはん、コーヒー、お茶のような特別感のない手ごろなメニューを出しています。心地いいソファやインテリアがある訳ではありませんが、お客さんはできるだけ長い時間留まろうとします。多くのアンクリンガンの敷地内ではアルコールの提供を禁止されています。人々は、通常、コーヒーを1杯頼み、友達とおしゃべりしながら、残りの夜を過ごします。私も、友達と会うときは、高級なカフェよりもアンクリンガンが好きです。誰かの評価を気にしなくていいからだと思います。ドレスコードはないし、フォーマルさもない、ただ自分たちらしく、自分たちが話したいだけ大きな声で話すことができます。

近ごろ、多くのアンクリンガンが、突如町に開店しています。コロナウイルスの影響で多くのレストランが廃業し、そこのスタッフがアンクリンガンを開いています。多くの若者は一緒に携帯ゲームをするのが好きなので、アンクリンガンはwi-fiサービスを提供しています。なぜアンクリンガンのオーナーが、客足について不平を述べないのか不思議です。もし、入ってきたお客さんがすぐに家に帰らなければ、その場所は混みあい、新しいお客さんが入れ替わりで入ってこられなくなるからです。

結局のところ、喧騒と混みあいはアンクリンガンを宣伝するための策略です。人々は混んでいると魅力的に感じ、良いアンクリンガンなのだと推察します。新しい客が来て、席を探すと、通常、十分長居した客は自身で気づき、新しい客に席を譲ります。しかし、他の人のことを気にせず、友達としゃべり続ける人もいます。50対50の策略です。また、友達といると人々は、おおらかになってしまい、いくら使ったかを忘れてしまうので、注意が必要です。

アンクリンガンに行くのが、あなたの日課になるかもしれません。クスリではないですが、充分中毒性があります。小銭と引き換えに時間を忘れて、一時的なブラックホールがあなたを飲み込むかもしれません。

ありがとうございました。