チョコレートの原料でもあるカカオですが、実そのものは写真などで見たことがある方も多いと思いますが、花はどんな花でしょうか?何色、どんな大きさ、どんなふうに咲いているのか?ちょっと想像がつかないですよね。
カカオはコーヒーと同じような高温多湿な赤道近くの国々で、直射日光を嫌い、日陰を好んで成長します。世界の生産量でもアフリカの国が多く、原産国は中南米といわれていますが、アジアではインドネシアが生産国として有名な国の1つです。かつてインドネシアのフローレス島というところに行ったときに撮影した花の写真をご紹介!
どこに花があるかわかりますか?幹に白いつぼみがあちこちついています。桜の花よりも小さくて、無数についています。これがカカオの花です。アリや蜂などの虫が媒介して受粉をして、結実すると…
こんな感じになります。カカオの実がなっているところも多くの方は見たことがないと思いますが、こんな感じで幹にきれいに並んでフットボールよりも一回り小さい実ができます。小さなあの花がすべて実になるわけではなく、本当に結実するのは奇跡に近いことなのです!
そこから実(ポッド)を割って白い果肉(パルプ)を取り出して発酵させた後に乾燥させると、もともとは半分に割ると紫だった種が、あのチョコレートの色に変化し、炒るとチョコレートのいい香りがします。誰が最初に発見したんでしょうね、本当に不思議です。