神代和紙インドへ行く

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1,000年の歴史を持つ神代(こうじろ)和紙、岡山からインドへ。
地域の人たちに「貴重な機会!いってらっしゃい!」と送り出していただく。
インドの若者たちに本物の和紙に触れてもらえる機会、わくわくとプレゼン&体験会の準備を進めました。
当日は100人程の学生が集まってくださり、まずは私が着用する鮮やかな黄色のユニフォームの背中を見せます。(黄色を選んだのは三椏の花の色を伝えたくて)
背中には「神の郷で紙を漉く」。
この漢字の意味を松井名津さんが説明してくださると、すでに興味津々。
私たちがカルナタカ語やヒンディー語の字体に興味を示すように、漢字がフォルムとして面白い。
そこから和紙の話に移り、楮(こうぞ)と三椏(みつまた)の木の皮から出来ていること、作り方など図を交えて説明する。
写真に映る私の紙漉き師匠が90歳で現役だと伝えると感嘆の声が上がる。
長年やってきた人が実在するというこの説得力。
現役の師匠から紙漉きを習えるこの環境がどれだけ恵まれ有難いことか。(その後インドでも失われた技術が数多くあることを知りました)
次に実物の木の皮、冬に漉き上げた大判の和紙を回し触ってもらう。
私は常々「触る」「匂う」など五感に訴えかけるのが一番効果的だと感じています。
それは日本でも、インドでも同じでした。
きらきらした瞳であーだーこーだと触ってみる、自然と隣の人と言葉を交わす、記憶に残る。
記憶に残ってくれたんだなと実感した出来事がありました。
このあと数日間をかけて学生とともに、様々な場所を訪れる機会がありました。
その時に英語が不出来な私に代わり、インドの若者がみずから和紙のことを説明してくれる場面が何度もあったのです。
隣で聞いているときちんとポイントを押さえています。
材料はもちろん、ゆすって作るから繊維がよく絡み引っ張りに強いこと、伝統的なものであること。
ぁあ、なんて嬉しい、と思いました。
インドで日本と全く同じ紙漉きをする必要はなくて、それぞれの土地だからこそ出来る技法や文化を知り刺激をもらい、尊重し合っていく。
それこそが世界が広い面白みだよな!と再確認する出来事でした。
互いに”知りたい”と興味を示すこと。
人に説明することで自分の知識となっていくこと。
その積極的なエネルギーをインドの若者たちからいただきました。

神代和紙を使った体験ワークショップの様子は、松井名津さんが別原稿で紹介してくださっています。
ぜひそちらを読んでみてください。
和紙マジック!インドでも楽しんでいただきました。

神代和紙 仲田紗らさ

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